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APHとかに夢中な同人ブログサイト
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殺伐とした連合をイメージ…
一応、WW2ネタっぽい雰囲気で書いてますので、苦手な方はご注意をば!
※実在する国・軍隊・人物とは一切関係ありません
※歴史かなり無視です、注意!
※人種差別ととれるスラングが頻繁に飛び出します。余計な誤解はないように、ご了承願います。



では、追記から~
チョトダケナガイヨ

---------------
「俺はね、ずっと機会を窺っていたんだ」

アメリカは、紙巻き煙草を燻らせながら良く通る声で言った。

「だからこそ、今回の日本の奇襲は、俺にとっては好機ともとれる。俺はこれを口実に正式に連合国の一員として参戦することができるからね」

野蛮なロベルトに正義の鉄鎚を与える時を、と。

アメリカが提案したのは、イタリア・ドイツ・日本の三国に対する同時奇襲作戦であった。


Dear coconspirator



「…お前は、それを本気で言っているのか?Les États-Unis d'Amérique」
「本気さ」
まったくもって理解できない、そう言いたげな視線を向けるフランスに、アメリカはいっそ清々しい笑顔で答えてみせた。
「異論があるなら君は降りるといい。早々に首都をドイツに奪われて、すっかり臆病風に吹かれてしまったかい?」
「……何時の間にそんな生意気な口が利けるようになったんだ、アメリカ」
「本当のことであると思わないかい?流石はサレンダー・モンキーと呼ばれるだけあると思うね、あの廃墟の中で銃を携えて『ハイル・ヒットラー!』と叫んで―――」
「てめえ……!」
ふぅっと燻らせていた煙を、フランスの鼻先に吹きかけながらアメリカは続ける。
「―――叫んで、降伏して。その上、ニップ(NIP)にすら腰を引かすのかい?ヨーロッパの「元」大国も、落ちぶれたものだね。イタ公の気でも移ってしまったかい?」
「まだ言うか!この―――」
「落ち着け、髭野郎。それにアメリカもだ。不用意に相手の自尊心を焚きつけるのは感心しねえな」
「御忠告痛み入るよ」
アメリカは煙草を口に銜えたまま、両手を顔の前に組んだ。フランス・中国、果てはロシアまでもが刺すような視線をアメリカに向けるが、彼は意に介さない様子で振る舞った。
「…話を戻そう」
はあ、と短く浅い溜息をついて、アメリカは口を開いた。
「――イタリア・ドイツ・日本。近々、この枢軸国の連中が一堂に会する時がくるという情報を手に入れた。……彼の、イギリスのところの諜報部隊からこの報せが届いたのは、ほんの数日前のことだ。故に今回、諸君を緊急に招集したという次第である。日時は、今から丁度一週間後」
ふぅ、と煙を燻らせて、彼はイギリスに目配せをした。
「これで間違いはないね、イギリス」
「結構。――しかし、会議中の喫煙行為は目に余るものがある。次からは気を付けることだな、United States」
「マールボロの匂いはお気に召さなかったかな。それは悪かったよ」
「Marlboroは嫌いじゃない、俺も偶に吸う」
陶器が軽くぶつかる音が響いた。
イギリスが手に持っていたティーカップをソーサーに乗せた音だった。
「だが、俺はその手合いの話をしに大西洋をはるばる渡って来たわけじゃない。そろそろ、お前の先程の提案に対する理由を聞かせてもらうべきではないのか、United States. どうでもいい与太話で本題を先延ばしにするのはやめろ」
「……All right.」
じり、と燻らせていた煙草を手元の灰皿に押し付けて、アメリカは口火を切った。


「――いつかの会議の時に、俺は彼らのことを『悪の枢軸国』と称したと思う。俺は、正義感は強い方だ。自らの信じる『正義』のためなら、どんな強国にだって銃口を向ける自信はある。

そう、『正義』のためなら、だ。
これは、『悪の枢軸国』に対する正義の鉄鎚であるんだ、世界のHERROである俺にとってはね」


「……つまり、俺達はお前の『ヒーローごっこ』に付き合わされるってわけか?」
「あいや、何だかややこし事言うか思ただよ。こんな与太話のために意大利・德国・日本に刃向けるますか?馬鹿こくでないよろし、このアホちん」
「全くだ」
堰を切ったように抗議の声を上げたのは、フランスと中国であった。ロシアは腹の読めない表情でにこにこと笑っているだけであったし、イギリスは百も承知であるといったような表情で事の成り行きを見ていた。
「やれやれ、人の話を途中で遮るのはやめてくれないか」
アメリカは言った。
先程と比べて幾分強い口調であったことに気づいているのは、恐らくイギリスぐらいであろう。


「  Don't fuck with me.(嘗めるなよ)  」
 

低く小さく呟かれたアメリカの声は、しかし会議室の隅々まで行き渡った。辺りが静まる。


「Do not make light of thinking that it is a child.
(子供だと思って侮るな)
If that doesn't know propriety as the nation, I also have the idea.
(そちらが国家としての礼儀を弁えないというのなら、私にも考えがある)
It is that that sees painful eyes in case of the get into one's stride thinking that it is an otherparty of the child indefinitely.
(いつまでも子供相手だと思って調子に乗っていると、痛い目を見るのはそちらの方だ)
You should make plans for the future once.
(諸君は、一度身の振り方を考えるべきである)」


その言葉は、今度こそ辺りの騒ぎを静まらせた。
まさに、大国としての威信に満ちた立ち居振る舞いであるアメリカのそれは、イギリスの保護者としての心持ちを十分に
満足させた。流石は自分の育てた男である、と一人ほくそ笑んでいた。

しかし、そのあとがいけなかった。

「…What a dumb Chink.(馬鹿な中国人が)」

ぼそり、とごく小さく呟かれた言葉は、中国を焚きつけるには十分だった。
あまりにも十分すぎた。
傍から聞いていたイギリスやフランスですら、瞑目する程であったのだ。


ひゅっ、と空を裂くような軽い音を立てて、中国の手から何か鈍色に光る物体が飛び出した。


「……俺は、別に今君のサンゴクシが見たいわけじゃないんだけどな」
中国の手から飛び出した物は、刃渡り30㎝程の中華料理用の鉈(包丁の一種)であった。
彼の手によって放たれた鉈はナイフ投げショーよろしく、アメリカの座っている椅子の背凭れの、アメリカのこめかみのすぐ横に深々と刺さっていた。
「ふざけるのも大概にするよろし」
怒り心頭、と言ったような表情で中国は言った。
「あれはこちらの台詞よ。お前、なんて馬鹿なヤンキーか。我、先程も言うたよ。軽い与太話であの三国に楯突くするよくない」
中国は、自らの席をたってアメリカの椅子につかつかとわざと足音を立てて近づいた。
アメリカの横に立ち、彼の背凭れに刺さった鉈を引き抜いて、続けた。
「お前の正義のためにお前一人のたれ死ぬ、結構ね。それ自業自得言うだよ。でも、我らをお前の与太に付き合わせる、それお門違いよ。臆病者の集まりでしかない意大利黙らせるのは子供の遣いね。でも、德国・日本、お前の国のヤンキーとは訳違う。お前がこれから向かう戦場は美国のガラ悪いチンピラの這い蹲る裏路地ないよ。お前が往くのは、我ら連合国家の命かけた鉄火場ね。言うてること、わかるか?」
「……In a word, what is?」
「我、英語上手くない、知ってるか?分かるよう話せ、アホちん。
―――英国!」
「……『つまり、どういうことだい?』だとよ」
「ふうん」
イギリスは一人嘆息した。アメリカは、たまにわざと言外の意を汲み取ろうとしないが故に、こうしてトラブルを招く事が多い。これもアメリカなりの身の振り方の一つであるが、後々苦労するのは自分である事までもが彼の想定の内であるということがどうにも悔しくて仕方がない。
「それ、お前すっとぼけてる思うよいか?お前がそのつもりなら、我も相応の態度持って接するが常套」

中国の手に在る鈍色の切っ先は、真っ直ぐにアメリカの喉元に肉薄した。

「お前まだ若い。それなりの身の振る舞い方知らないのも無理ないね。我が骨の髄まで教授してやるよいか?」
「これは――いや、また結構な社会勉強だ」
「これぐらいの方がお前の身に染みついて丁度よいないか?そのおつむの出来の如何によってはお前の首と胴が泣き別れする必至よ」
けらけらけら、と乾いた笑いを上げる中国。それでもアメリカは依然として涼しい相好を崩すことはなかった。
不意に、鉈を持つ手に力が入った。
「ほんの露ほどしか鉄火場知らない餓鬼に、何ができる思うか?お前は先の日本の奇襲を『好機』言うた。でも、我らお前に何の期待もしてない。大して場数踏んでない餓鬼が、期待したほどの働きできる誰も思うないよ。ましてや、德国・日本に同時に楯突く考える馬鹿、誰が信用できるか。お前に連合国の先頭立つ器ない、思うよ。顔洗って出直せ、アホちん。
――正義のため言うたな、ヤンキー。何が『正義』か。そんな綺麗事付き合って馬鹿見る、思うたか?見くびるな混蛋(馬鹿野郎)。身の程を弁える、大事ね」
「…………」
二人の睨みあいは、しばらくの間続いた。

その間、誰一人として口を開く者はおらず、静寂が辺りを支配していた。かちゃり、と小さな陶器のぶつかる音ですら静かな部屋では隅々まで響き渡る。

だが、それも長くは続かない。
沈黙を破ったのは、イギリスが机を強く叩いた音だった。
ソーサーに乗せたティーカップが、がちゃんと大きな音を立てて揺れた。

びくっと肩を震わせて目線をイギリスに向けたのは中国だった。アメリカは相変わらず顔色一つ変えずに、ゆっくりと目を配るだけであった。
「いい加減にしておけ。アメリカ、お前は相手を不用意に挑発しすぎだ。これから共に戦場に立つという同志を、悪意を持って侮蔑する事は許されるべきではない」
「…Yes,sir.」
勘弁してくれと言いたげな、眉根を寄せた困ったような笑みを浮かべてアメリカははじめて相好を崩した。
「悪かったよ、俺も大人げなかったようだ。反省はしている」
「……はっ、やっぱり餓鬼には子守が必要か?pomも、毎度毎度ヤンキーの尻拭いご苦労あるな」
「お前もだ、中国。子供相手にムキになるのは些か大人げないとは思わないか?それと二度と俺の事をpomと呼ぶな。お前も、他人のことは言えたものじゃないぞ」
「……對不起(悪かったよ)」
「結構」
イギリスは、短く答えてティーカップの紅茶をぐいっと飲み干した。普段は、紅茶の風味と味わいを楽しみながら紳士的に紅茶を嗜む彼がこうも荒々しく振る舞う程だ、彼自身相当苛立っていたに違いない、とアメリカはぼんやりと傍観していた。
「……話を戻すぞ。何か意見はあるか、アメリカ」
「Sure(勿論). ここには分からず屋が多すぎるからね」
アメリカは、にっこりと笑って答えた。爽やかに見えて、どこか人好きのしない笑みであった。

「――なあ。確かに俺は君達から見れば、駄々をこねる子供と相違ないだろう。けれど、俺は決して理屈無しに鉄火場へ向かう程馬鹿じゃない。俺の掲げる理想は傍から見ればただの利己心の象徴でしかないかもしれない。だけど、君達も一つ勘違いしている。俺の、俺達の『正義』は決して綺麗事などではない」

アメリカは、ぐるりと一通り皆の顔を見回した。

「そもそも、俺達の『正義』は一つではないということを理解してもらいたいものだ。俺が、何故アメリカ『合衆国』と呼ばれているのかわかるかい?」
「――多くの移民によって成り立った国家だから、か?」
「Good. つまり――俺達、『合衆国』は多くの人種と思想が行き交う、いわば一体の多頭獣のようなものだと思えばいい。三人のアメリカ人が集まれば三つの諍いと四つの正義が生まれる国、それがUnited Statesだ。つまり、俺達一人一人が『アメリカ合衆国』である、と」
アメリカの言葉に、辺りが一瞬静まったのをアメリカは見逃さなかった。
より言葉に強い力を込めて続ける。
「ならば、俺が先程述べた『正義』とは何を指すか?それは一つの思考に留まることは決してない。さっき言ったように、『合衆国』とは三人いれば四つの正義が生まれるような堝なんだ。それは国家の体現者である俺にも言えることだ。俺が語る『正義』、そんなのいろいろさ。そう、いろいろだ。イギリス系アメリカ人が思う正義、フランス系アメリカ人が思う正義、アジア系が思う正義。アメリカンという部類一つにとっても、ラテンアメリカンが思うそれやインディアン・黒人が思うそれと色々あるんだ」

「俺達、『アメリカ合衆国』の正義と、君達一人一人の信念は、必ずどこかで結びついている。100万人の人民と100万の正義、1億人の人民と1億の正義。
――俺は、必ず損はさせないと誓うよ。この俺の手で、君達の勝利を約束しよう。

君達の信ずる信念の元に」




はー、と長い長い溜息をついてアメリカは椅子の背もたれに深く沈みこんだ。
「疲れたか?」
その声に、アメリカはふいと顔を上げた。見れば、イギリスがによによとあまり人好きのしない笑みを浮かべている。
「当然」
負けじと、皮肉めいた笑みを返してやる。イギリスの笑みは益々深まるばかりだった。
「可笑しかったかい?」
「いいや。あれだけ堂々としていてこそ、未来の超大国だと言えるな」
「よくもまあ……」
「不満か?」
「いや。相変わらず君の描いた台本は上々の出来だよ」
「それはよかった」
ふっとイギリスの目元が和んだ気がした。
「――俺はな、アメリカ。あいつらがお前を子供だと馬鹿にするのが許せなかっただけだ」
「…へえ?この俺をいっとう子供扱いしていた君が言う言葉かい」
「それとこれとは話が別だ。何より、今の俺はお前のことを一人前の国家として見ているつもりだぞ。例え、田舎者の寄せ集め国家とどれだけのたまおうとも」
「それが『合衆国』なのさ」
「そうかよ」
次第に、イギリスの笑みが穏やかなものに変わっていくのが見て取れる。
アメリカを見つめる視線は、出来の良い弟を誇りに思う兄の視線と同等のものであった。
「ともかくだ。お前が日本に奇襲されたと聞いた時、俺はこの連合国の勝利を確信した」
「気が早いよ、イギリス」
「当然だろう?お前は強い。あいつ――中国なんかは期待していないと言っていたけどな。奴の目はとんだ節穴だ、いっそ哀れに見える。お前の強大な国力・経済力。それは今この時の戦いだけでなく、今後の社会の上でも大きな役割を果たすだろうな」
「随分とご機嫌だねイギリス。そんなに期待しているのかい?」
「そうか?いや、そうなんだろうな」
ふふ、とアメリカは苦笑を漏らす。
それを見て、イギリスも口角を上げて笑みを浮かべた。
「そして、お前は俺の期待に答えざるを得ないに違いない。そうだろう?アメリカ」
ぐ、と一瞬でもアメリカの顔が色を変えたのをイギリスは見逃しはしなかった。
「俺とお前には、共有する秘密が多すぎる。『チューブ・アロイズ』のこと、忘れたわけじゃねえだろうよ」
「それは、」
「俺とお前だけの秘密だ。――お前だからだよ、アメリカ」
イギリスは、これまでにない程の極上の笑みを浮かべて言い放ってみせた。
いつの時代だって変わらない、強者の笑みだ。
「…元より、君の期待に背くつもりはないさ」
アメリカは煙草を一本取り出して口に咥えた。ジッポーのドラムを回して点火させる。
「あー、」
火を点けようとジッポーを煙草に近づけ、そして思い出したかのように間抜けな声を上げた。
「えーっと。一服してもよろしいかな、大英帝国殿?」
「好きにするといいさ、合衆国殿」
「なら、好きにさせてもらうよ」
じじ、と音を立てて煙草に火が点く音がいやに耳に響いた。静寂に包まれたこの室内では、かすかな音すら響き渡る。
「俺も一服させてもらうか。火をくれ」
イギリスは、至極自然な動作でアメリカのマールボロの箱から煙草を一本取り出し、口に咥える。
「ちょっと待って。ライターを、」
「何言ってんだよ、それがあるだろ」
それ、と言ってイギリスが指し示すのはアメリカの咥えた煙草の火だった。
「ああ、そっか」
どうぞ、と短く呟いて火の点いた煙草をイギリスに差し出す。
イギリスは咥えた煙草をアメリカの煙草に近づけた。至近距離で視線のぶつかったスカイブルーとライトグリーンの二つの瞳はお互いの色を携えたまま、煙草の火に照らされて薄く光った。
「まるで誓いのkissだな」
「何の誓いだい?」
「俺達の手で、この連合国に勝利をもたらしてみせようという誓いさ」
火の点いた煙草を燻らせながら、イギリスは薄く笑った。
なるほどね、と呟くアメリカにイギリスは笑みを一層深くしながら言った。
「期待させてくれよ?これがJudas kissにならないように」
誓いの言葉を。

「Sir.Dear coconspirator.」

--------------

「Dear coconspirator」=「親愛なる共謀者」
ごめん、書いてる本人が途中で意味わからなくなってる(おい)

共謀者・大英帝国
きっと誓いのkissはマールボロの味。


しかし、この小説。ろったまが一度もしゃべってないという罠(笑)

あるぇ??
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プロフィール
HN:
ウヂカバネ
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/02/07
職業:
高校生
趣味:
漫画読むこと・ゲーム・ネサフ
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